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羽子板を飾る意味

羽子板といえば、正月にする「羽根突き遊び」をイメージするかと思いますが、実は羽根突きは室町時代の頃から行われていました。

 

羽根突きは元々7世紀の頃宮中で行われていた「毬杖(ぎっちょう)遊び」だと言われています。この遊びでは羽子板や羽でなく、先がヘラのような形をした杖で毬を打ち合う遊びでした。その後この杖が変化して羽子板になったと言われています。

 

文安年間(1444年頃)に書かれた辞書「下学集」には正月に用いるものとして「羽子板」という言葉が載っています。室町時代に伏見宮貞成親王(ふしのみやさだふさしんのう)によって書かれた「観聞日記」にも、永亭4年(1432年)正月5日に、宮中で女官達が男組と女組に分かれて羽根突きを行った記録が残されています。この日記には足利将軍が年末に宮中に羽子板を贈ったという事も書かれています。この頃から羽子板は「飾り用」と「羽根突き用」に分かれていました。この時代の羽子板は「胡鬼板(こぎいた)」と言われていました。それに対して羽の方は「胡鬼子(こぎこ)」と言われていました。

 

この時代の羽子板は絵具等で板に直接絵を描く「描絵羽子板(かきえはごいた)」でした。絵柄は松竹梅や宮中の行事である「左義長(さぎちょう)」を描いたものが多くを占めていました。「左義長」というのは今でいう「とんど焼き」の事ですが、その元になったのが当時宮中で正月に行われていた「悪魔祓い行事」です。年の初めを祝う正月に用いる羽子板なので、絵柄もめでたいものや邪気除けになるものが好まれていました。

 

江戸時代になると、羽子板の絵柄は歌舞伎を描いたものになりました。当時の人気の歌舞伎役者を押絵で作って貼った羽子板は、庶民の間で大流行しました。この「押絵羽子板」は、桐の板に綿を布でくるんだ50から60の細い押絵細工を組み付けて図柄を作るという、非常に手の込んだ羽子板です。歌舞伎や能狂言を題材にした絵柄の羽子板の事を「狂言物」と言います。特に代表的なのが弁慶・め組・連獅子・石橋等の図柄です。

 

当時、全国各地で年の暮れに行われていた「羽子板市」は、かなり大盛況でした。この時代にも年末に邪気除けとして羽子板を贈る風習がありました。また貴族や武家の間では「左義長羽子板」が人気でした。これは金箔を施した羽子板の表裏に宮中で行われていた「左義長」の風景が豪華に描かれたものです。武士や貴族の間で厄除けとして贈り物に用いられていました。後に庶民の間にも広まって行きました。この頃は羽子板の種類が非常に多くなり、金箔や銀箔を貼った羽子板も出回りましたので、幕府はこれら豪華な羽子板の製造販売を禁止した事もありました。

 

時代が明治になると、歌舞伎の黄金時代が始まりました。当時の歌舞伎役者をモチーフとした「押絵羽子板」は盛んに作られるようになり、江戸工芸・東京の職人芸として発展・完成していきました。大正時代には羽子板に焼き鏝で線を描いて彩色した「焼き絵羽子板」や絹を貼った羽子板に直接絵を描く「絹絵羽子板」等の様々な羽子板が出てきました。その絵柄は「狂言物」だけでなく、「舞踊物」と呼ばれる「道成寺・藤娘・汐汲・浅妻・禿・春駒」等の娘姿の物が多く使われるようになりました。他にも日本画家伊藤深水、鏑木清隆、上村松園等の作品である「細い面相の美人画」が描かれた「見立て」という絵柄も人気がありました。

 

昭和以降の羽子板は、羽根突き用のシンプルな飾りである羽子板と、飾り用の華美な羽子板飾りとに分かれて行く様になりました。近年では主に、正月飾り用の羽子板は手入れや収納が簡単に出来る透明のケースに入ったものが多くなりました。現在は華やかに作られた「押絵羽子板」がよく店頭で見かけられます。最近では代わり映えした羽子板も販売されるようになりましたが、良く選ばれるのは矢張り伝統の絵柄の物です。美しい女性の絵柄の羽子板が好まれるのは、矢張り「女の子は美しく育ってほしい」という願いが込められているからでしょう。

 

何故初正月を迎えた女の子に羽子板を贈るのでしょうか。それは女の子の成長を願う意味が込められているからです。羽子板の由来である羽根突きとは、元々「邪気をはね(羽根)除ける」という意味で、宮中で年の初めに行われていた行事が始まりです。羽根を打つ時に鳴る「カーンカーン」という音は、魔物や悪霊が嫌う音と考えられていました。ですから当時の貴族は正月に羽根突きをする事でその年の無病息災を願ったのです。生まれたばかりの赤ちゃんに「魔除け」のために羽子板を贈る風習も、室町時代の頃からありました。その頃から羽子板には「魔除け」や「厄除け」の意味が込められていたのです。

 

羽子板の形にも意味があります。羽子板の形は長方形でなく、末広がりになっています。日本では昔から「末広がり」は「未来に広がって行く」という意味と、漢数字の「八」に似てることから「数えきれない」「あらゆるもの」という意味で縁起の良いものとされてきました。

 

よって、羽子板には「魔除け」「厄除け」「縁起もの」という意味が込められているのです。

 

 

 

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